「カッコいいホームページを作ったら、自然と人は集まる!」
これはホームページについてよく聞く誤解の1つです。
ホームページは「インターネット上で集客するための活動拠点」にしか過ぎません。
そのため、「作っただけでは売れない」というのが現実です。
当ブログの運営者であるえんがわWorksは「ホ―ムページ制作」をメインサービスとしていますが、同様に「Web集客サポート」にも力を入れています。
集客施策のないホームページは、「人が住んでいない空き家」のようなものだからです。
ホームページを作ろうと思っている方がいらっしゃいましたら、「どのように集客していくか」とセットで考えましょう。
インターネットを通じて商品を届ける方法は、大きく分けると次の3つに集約できます。
①検索集客
②SNS集客
③メルマガ・公式LINE
この記事では、3つの集客方法について順番に解説していきます。
①検索集客

検索集客とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンでホームページが検索されるようにする取り組みのことです。
(GoogleとYahoo!JAPANの検索エンジンは、どちらも同じGoogleのアルゴリズムを利用しています。そのため、今後この記事内においては「Google検索」と表記します。)
検索集客の具体的な手法として挙げられるのは、下記の3つです。
1-1.リスティング広告(検索連動型広告)
1-2.SEO(検索エンジン最適化)
1-3.MEO(マップエンジン最適化)
それでは、これらの手法を1つずつ見ていきましょう。
1-1.リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告(検索連動型広告)とは、広告費を払うことでホームページをGoogle検索の上位に表示するタイプの広告のことです。
広告にはリスティング広告の他にも、画像で表示される「ディスプレイ広告」、動画形式で表示される「YouTube広告」、SNS内で配信する「SNS広告」など、様々な種類が存在ます。
いずれの広告も、条件を設定することで特定のユーザーに限定して配信できるため、事業のサービスに近い見込み客を集めることが可能になります。
中でも、リスティング広告の単価は1クリック数十円~数百円ほどで、1万円~と少ない予算からでも十分始められるのがメリット。
試験的に運用しやすいため、広告に慣れていない人が始めるにはもっとも向いています。
リスティング広告の役割とは?
広告には次のような役割があります。
1.ブランドを広める
ホームページを立ち上げた直後は、まだアクセスがない状態です。
そのため、広告を運用してアクセスを集めることで、「ブランドが知られる」というメリットが生まれます。
特に、動画や画像を利用した広告は記憶に残りやすいため、直接利益に結びつかなかったとしても、ブランド認知に効果を発揮します。
2.購買意欲の高いユーザーを集める
広告は費用を払った分だけアクセスを集められますが、裏を返せばどんどん費用がかかります。
購買意欲が高く、自社サービスの利用に結びつきやすいユーザーをピンポイントで狙うことで、高い費用対効果を実現できます。
以上が、検索集客における「リスティング広告」の解説でした。
続けて、広告とは全く手法が異なる検索集客の方法である「SEO」について見ていきましょう。
1-2.SEO(検索エンジン最適化)
SEO(検索エンジン最適化)とは、ホームページのコンテンツがGoogle検索の上位に表示されるようにする取り組みのことです。
リスティング広告とは異なり、広告費が不要のため、コストパフォーマンスの良い集客方法といえます。
Googleは独自のアルゴリズムにより、「ユーザーに役立つコンテンツ」を積極的に上位表示します。
ユーザーに役立つコンテンツとは、「ショートケーキの作り方」「エンストした時の対処法」など、ユーザーの困りごとを解決する記事や動画のことです。
具体的にはホームページでブログを書いたり、ユーチューブチャンネルを開設して動画を公開したりします。
ユーザーに役立つコンテンツでアクセスを集める
自社サービスに近いトピックでユーザーの困りごとを解決するコンテンツは、Googleから高く評価されます。
このようなコンテンツを充実させていくと、ホームページへの入り口がどんどん増えていき、多くのアクセスを集めることができます。
これらのコンテンツは自社サービスに近いトピックで作成するため、訪問したユーザーの中から、サービスを利用する人が確実に出てきます。
リスティング広告は費用を払っている期間しか上位表示できませんが、ユーザーのニーズ解決に焦点を当てて作られたコンテンツは「広告費関係なく上位表示される」というメリットがあります。
SEOの役割とは?
SEOには次のような役割があります。
1.無料の集客経路
広告とは異なり、SEOには上位表示させるための費用がかかりません。
ただし、コスパが良い代わりに、「効果が出るまで半年~2年ほどかかる」「ユーザーにとって有益なコンテンツを作り込む必要がある」といった難しさがあるため、忍耐強い取り組みと工夫が求められます。
2.ブランドの認知
特定の分野において有益な情報を発信し続けることで、「〇〇だったらあの会社だよね」というようにユーザー間でブランドが知られるようになります。
3.信頼の獲得
ホームページに訪問している段階では、まだユーザーはサービスを利用していません。
しかし、有益な情報を得ることで、ブランドへの信頼感は増していきます。
このような信頼感は、いざサービスを利用する機会が生まれた際にユーザーの背中を押す大きな力となります。
以上が、検索集客における「SEO」の解説でした。
リスティング広告とSEOは弱点を補い合うことができるため、シチュエーションによってうまく使い分けていきましょう。
続けて、3つ目の検索集客である「MEO」について解説します。
1-3.MEO(マップエンジン最適化)
MEO(マップエンジン最適化)とは、Googleマップなどの地図上で店舗・ホームページが検索されるようにする取り組みのことです。
ホームページがなくても可能な集客方法なので、今すぐにでも取り組めます。
例えば、「今日のお昼はそばにしよう」と思った時、Googleマップで「〇〇(地名) そば」と検索しますよね。
この時、Googleマップに店舗情報を登録していないお店は、地図上で「〇〇(地名) そば」と検索された際に店舗情報が表示されず、お客様を獲得する機会を逃してしまいます。
これは大きな機会損失です。
店舗へ集客したい人にとっては、必須の集客方法だといえるでしょう。
MEOの役割とは?
MEOには次のような役割があります。
・地図検索で集客できる
繰り返しになりますが、MEOはその名の通り、店舗を持っている人は必ずやるべき集客方法の1つです。
MEOはGoogleマイビジネスで店舗情報を登録することで対策できます。
また、営業時間や休業日、ホームページ、口コミなど、細かい情報もしっかり登録する必要があります。
Googleマップで情報が不足している店舗を見ると、「このお店、ちゃんと営業してるのかな・・・」と不安を感じてしまいますよね。
ユーザーに不安感を与えないMEOを意識していきましょう。
検索集客まとめ
ここまで、検索集客の3つの方法について見てきました。
1-1.リスティング広告
1-2.SEO(検索エンジン最適化)
1-3.MEO(マップエンジン最適化)
それぞれに役割が異なるため、これらをうまく組み合わせていく必要があります。
続けて、SNS集客について見ていきましょう。
②SNS集客(ユーチューブ・ツイッター・インスタグラム・フェイスブック)

SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略で、ユーチューブ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどの様々なインターネットコミュニティのことを指します。
SNSは現在のビジネスに必須のツールです。
各SNSはそれぞれ数千万人というユーザー数を抱えており、ユーザーは普段からSNSを頻繁に使っています。
1日の平均利用時間は1時間以上というデータも出ているほどです。
※参考:総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」
SNSのメリット
SNSはユーザーとの距離が近く、親近感を高めることができます。
ユーザーが商品を買う時には、商品が持っている機能だけでなく、「誰が売っているか」も重要な判断基準としています。
SNSを活用してユーザーとつながることで、下記のような図式を生み出すことが可能になります。
「この人 (企業・ブランド)は信頼できる (好きだ・気になる・関わりたいと思う)」
↓
「だからこの人 (企業・ブランド)の商品は信頼できる (好きだ・気になる・買いたいと思う)」
ブランドそのものへの信頼感を獲得することで、他社との価格競争に巻き込まれず、あなたの事業のファンを作っていくことができます。
SNSの種類
SNSには様々な種類があり、メインユーザーの属性やコンテンツの種類が異なります。
主なSNSとして、次の4つが挙げられます。
・YouTube
・ツイッター
・フェイスブック
・インスタグラム
下記の表は、SNSの違いを大まかにまとめたものです。
SNS | ユーザー数 | 主なコンテンツ | 特徴 |
---|---|---|---|
YouTube | 6,200万人 | 動画 ライブ配信 | 動画がメイン。 検索集客としても効果あり。 全年齢に利用者が多い。 |
ツイッター | 4,500万人 | 140文字のツイート 画像・動画 | 拡散力が高い。 気さくな絡みがメイン。 |
フェイスブック | 2,600万人 | 画像・動画+ 短い文章 | 拡散力は低め。 40代~50代が多い。 比較的真面目な投稿がメイン。 |
インスタグラム | 3,300万人 | 画像 ストーリーズ | 拡散力は低め。 女性が多い。 画像メイン。 |
SNSの役割とは?
SNSには次のような役割があります。
1.ユーザーと頻繁に接触することで好印象を得る
ユーザーは日常的にSNSを利用しています。そのため、ユーザーとつながる機会を増やすことができます。
これにより、「接触機会が増えると、良い印象を持たれる」という心理効果が働き、ユーザーとの距離感を縮めることができます。
これを「ザイオンス効果」と呼びます。※
※参考:株式会社富士通マーケティング「第04回 ザイオンス効果 ~顧客との関係づくりには、接点を重ねることが重要」
2.親近感を増す
広告や検索集客に比べて、SNSは商品の提供者であるあなたの日常に近い部分を見せることができます。
ユーザーと知り合いのような関係となることで、「この人の商品を買いたい」「この人の商品なら信用できる」という動機が生まれます。
3.口コミ効果
SNSはリアルな口コミが広がりやすいというメリットがあります。
第三者の口コミはビジネスにおいて強力に働き、商品を買う強い動機を生み出します。
私たちも買い物をする時に、第三者によるレビューや口コミ、紹介を参考にする機会は多いのではないでしょうか?
SNSは口コミが生まれやすく、ブランドへの良い印象を広めることに貢献します。
③リピーター集客
ここまで紹介したのは、主に新規のユーザーを集客する方法です。
ここからは、「一度購入してくれた人」や「既に自社商品に興味を持ってくれている人」を対象とした商品の提供方法を紹介します。
メルマガ・公式LINE

メルマガ・公式LINEは、ユーザーに対して企業側から情報を届けることができる手法です。
メールマガジンや公式LINEに登録してもらうことで、登録者にお得情報を一斉送信したり、個別にアプローチしたりできます。
具体的には、ホームページにメルマガや公式LINEの登録フォームを用意し、登録してもらい、こちらから情報を発信していきます。
メルマガや公式LINEは、新規ユーザーの獲得には向きません。その代わり、下記の2つの目的で運用すると、抜群の効果を発揮します。
①一度かかわったユーザーと信頼関係を築き、顧客へと変える
②一度購入してもらったユーザーにリピートしてもらう
この2つを順番に見てみましょう。
①一度かかわったユーザーと信頼関係を築き、顧客へと変える
あなたのことを知ったユーザーがすぐにあなたの熱烈なファンになってくれるかというと、そうではありませんよね。
「ちょっと様子を見て、買うのはまた今度にしよう」と慎重に判断するユーザーも多いでしょう。
特に、価格が高い場合、なおさらユーザーは慎重になります。
「興味はあるけれど、何らかの理由で買うのをためらっているユーザー」は、商品の魅力やメリットなどをうまく伝えることで購入に転じる可能性が十分にあります。
このようなユーザーには、まずメルマガや公式LINEで有益な情報を無料でシェアし、信頼関係を築くのが有効です。
「メルマガや公式LINEを介した有益な情報の発信、ユーザーとの個人的なやり取り」
↓
「信頼の獲得」
↓
「購入」
このような図式を生み出すことで、「買うか買わないか」の境界線にいるユーザーを「買う」の側へと引き寄せることが可能になります。
②一度購入してもらったユーザーにリピートしてもらう
一度商品を購入したユーザーは、あなたへの警戒心が弱まり、商品を買ってもらいやすい状態になっています。
彼らに積極的にアプローチし、優良なリピーターになってもらうことで、売上を飛躍的に伸ばしていくことができます。
メルマガや公式LINEは情報をプッシュ型(事業者側から積極的に情報を届けること)で届けられるため、ユーザーがあなたのことを思い出すきっかけを増やすことができます。
ユーザーとの接触機会を増やすことで、リピートされる確率が上がり、売上につながります。
新商品やキャンペーンの告知、クーポンの発行などを行い、ユーザーにリピーターになってもらいましょう。
集客方法を厳選して運用する
ここまで、代表的なインターネット集客の方法を紹介しました。
再度下記にまとめます。
①検索集客
1-1.リスティング広告
1-2.SEO (検索エンジン最適化)
1-3.MEO(マップエンジン最適化)
②SNS集客
2-1.ユーチューブ
2-2.ツイッター
2-3.フェイスブック
2-4.インスタグラム
③リピーター集客
3-1.メルマガ
3-2.公式LINE
当然ながら、中小企業がこの方法すべてを使って結果を出すには、いくら時間があっても足りません。
そのため、自分に最適な方法に絞り、集中的に運用していく必要があります。
例えば、ホームページを制作するならば、少なくとも①「検索集客」はしっかり押さえておきたいところ。
リスティング広告やSEO、MEOを併用し、収益につながりやすい良質なアクセスを獲得していきましょう。
一方、SNSをすべてやる必要はありません。1つを集中的に運用していけば十分です。
また、メルマガと公式LINEをやる場合は、どちらか1つでOK。
年齢層や商品の特徴によって使い分けましょう。
えんがわWokrsでは「うちに一番合っている集客方法はどれ?」というようなご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にメールかお電話でご連絡いただければと思います。
まとめ
以上、ホームページ制作において力を入れるべき「インターネット集客」の方法についてお伝えしました。
再度3つの手法をまとめます。
①「検索集客」
②「SNS集客」
③「メルマガ・公式LINE」
限られた戦力の中で商品をユーザーに届けるためには、「自分が実行可能で、かつ自分に最も合っている集客方法」に注力していく必要があります。
ホームページを作ったはいいものの、運用や集客の仕方がわからず、下記のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
「既にホームページはあるけれど、ほったらかしで運用できていない」
「SNSを使っているけれど、全然効果がない」
「今やっている集客の方法が正解なのかわからない」
えんがわWorksではホームページ制作だけでなく、既存のホームページの運用・集客も喜んで承ります。
「ホームページ運用の仕方を教えて欲しい」
「ホームページを代わりに運用してほしい」
「今からでも始められる集客方法を教えて欲しい」
この他、ホームページ運用・集客に関するお悩みがありましたら、ぜひえんがわWorksにご相談ください。
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